メモ帳
「どんな経験も無駄にはならない」 善を追求する経験がより良い成長の種に、愚鈍で取り返しのつかない経験が堕落の胤となるとすれば、なるほどどんな経験も相反する善悪いずれかの性質の発展に無駄なく寄与するのであり、その意味でこの言葉は正しいと言える…
男子の交際経験の有無は、「なぜ女子はポケットに物を入れずにバッグを持ち歩くのか?」という質問への答え如何で推し量ることができる。
誰かの為にしたことが、他の誰かの益になるのは稀である。
フケだらけのおっさんがいびきと屁をこきながら座っていた席を数日前から予約して観る映画に感動の涙を流す。
美味いカップ麺を作るために弱火でじっくり湯を沸かす。
サイフの紐を一本解けばナイフが飛び出す。
「明日死ぬとしたら」と毎日考えながら生きられるほど、人は強い生き物ではない。
レイトショーでも映画は昼間と同じ明るさで上映される。
「男は女と違う」とやたらに言う男に限って、女は男と違うということを理解していない。
竹のごとく根は強く持ち、節々は風に任せてしなやかに吹かるるべし。さすれば強情ゆえの骨折りも少なからん。
やる時の動機付けは一つだが、やらない時の言い訳はたくさんある。
一期一会の大勢の前で歩行信号を無視して足を踏み出すのは、講義室の質疑応答で誰もがうつむいているのに一人だけ手を挙げる時よりは随分気楽な行為に見える。
ほどけた靴紐を踏むのは大抵他人ではなく自分の足だ。
子育ては親が自らの死を子に見せることで完結する。
盗った奴が悪いのか?人が盗りたくなるような物を人前で見せびらかして誘惑する奴が悪いのか?
どうせまた腹が減るのになぜ飯を食うのか、という問いに対しては、今腹が減っているから、と答えるしかないだろうか。
泣いている子供にハンカチを渡すのが親の役目だろうか。それとも泣き枯れるのを待つのが親の役目だろうか。