思考のかけら

日々頭に浮かんだことを、徒然に雑然と書いていきます。

言葉の意味

言葉の意味の調べ方

わからない言葉に出くわしたとき、言葉の意味を知るためには、辞書を使うのが望ましい。そのように私は学校では教えられた。

 

紙の辞書であれば手を使うのでより覚えやすくなるとか、目的のページに向かう過程で他の言葉に出会うことができ、語彙力が自然に上がるとか、とにかく様々なメリットについて言及され、辞書をしっかり使うことを勧められた。

 

今であればネットも普及し、検索すれば言葉の意味などすぐに出てくる。

スマホを使えば、知りたいと思った瞬間に答えが出てくるほどだ。

 

言葉を知るには至極便利で手軽な世の中になった。

昔ながらの紙の辞書、電子辞書、インターネット。

どれを使ってもよいという、至れり尽くせりな環境だ。

 

 

 私の考え

しかし私は、言葉の意味を即座に調べることはやめたほうがいいと思っている。

辞書やネットに記されている言葉の意味は、所詮他人が書き記したものに過ぎない。

私自身がひねり出したものではない。

 

誰かに与えられて蓄える知識など、少し時間が経てばすぐに薄れていってしまう。

完全に自分のモノとするには、次に挙げる2つのステップが有効なのではないかと考えている。

 

 

ステップ①自分の頭のみを使って、その意味をとことん考える

まず、「自分の頭のみを使って、その意味をとことん考える」ことをしたい。

これは先に述べた内容と重複するかもしれないが、すでに作られている情報を吸収する際、私たちは受身の状態になる。この時点で、対象に積極的に働きかける姿勢はほとんど失われているのだ。

それに対し、自分の頭だけで必死になって考えるということは、極めて積極的な取り組みである。

筋肉をつけたいと思う時でも、他人の筋肉を見ただけでは自分の筋肉はいつまで経ってもつかない。

腹筋をつけたい時はその筋肉が密集する部位を鍛えるのと同じように、言葉の意味という一つの知識を身につけたければ、それが定着することになる頭を積極的に働かせなければならない。

 

ステップ②考えて導き出した言葉の意味を、自分のノートなどに書き溜める

次のステップは、「考えて導き出した言葉の意味を、自分のノートなどに書き溜める」ことだ。

せっかく時間をかけて自分だけで導き出した答えも、書き留めておかなければすぐに忘れてしまう。過去の自分の思考の跡を残すためにも、ノートにでも書き込んで蓄積していくのがいいと思う。

出来ることなら、自分がひねり出した言葉の意味のみで形成された辞書を作成したいところである。その辞書はおそらく、その人そのものを表す非常に興味深い書になるだろう。

 

 

そしてようやく調べられる

以上の2ステップを踏んだ後に、ようやく辞書やネットを使って調べることにするのが良い方法なのではないかと、私は考えている。

自分で考え、やっと導き出した言葉の意味が、たとえ辞書やネットに載っているものと比べて検討違いなものであったとしても、それは本当に貴重な自身の宝になる。

必死になって見出した、純粋な自分だけの宝なのである。

 

その後、辞書やネット上の内容を正しいものだと自分に定着させようとも、最初に自分が必死になって導き出した答えを忘れてはならない。

 

かくいう私自身も、ついつい手近な辞書やネットを使って調べてしまっているのだが、この記事で挙げた提案を、自分の中に定着させたいと思っている。 

 

 

f:id:ame-youkan:20170930000721p:plain