一日だけ生きたあの子へ
お前が生まれたあの日、空には雲一つなくて、太陽がきらきら輝いていたよ。
あんなに晴れた空を見るのは初めてだったかもしれない。
お前にも見せてあげたかったな。
お前は予定よりもかなり早く生まれたね。
お前の母さんはせっかちだけど、やっぱりお前も母さんの子なんだね。
あんな風に生まれたら、普通は一日も生きられないと聞いたよ。
お前は本当に根性のある子だね。
さよならの前の夜、お前を抱っこさせてもらったんだけど、覚えているかい?
お前の寝顔はとてもかわいかったよ。
たくさんのお花に囲まれて、お嫁さん気分だったんじゃないのかい?
お前が生まれたあの日、病院に駆け付けたんだ。
病室に入った時、お前の母さんと父さんがいて、こっちを振り向いたんだ。
あの時の二人の幸せそうな顔ときたら、言葉にできなかったよ。
あんなに幸せな一日を過ごせて、お前の母さんと父さんは本当に幸せだったろうね。
お前の写真はたくさん残してあるよ。
「せっかちで根性のあるお姉ちゃんだったよ」って、お前の弟や妹に聞かせることにするよ。
生まれてくれてありがとう。
あの日の空は最高に綺麗だったよ。