思考のかけら

日々頭に浮かんだことを、徒然に雑然と書いていきます。

思考のかけら

使い込まれた古本

誰の手垢もついていない新品の本と、誰かが読んだ後に売られる古本とがある。 大型の書店に行けば大抵の場合、新品の本が置かれている。 まだ誰にも読まれておらず、手垢もついていない綺麗な新品の本を手に取ると、新鮮な気持ちで心が躍る。開かれ慣れてい…

石の上にも三年

初めて就職した仕事は、「石の上にも三年」の諺により、とりあえず3年は続けるべきだとの意見がある。 3年間の経験とはそれほど重要なものなのだろうか。 就職1年目から3年目までの経験とはどんなものなのか、各年次に細分化して考えてみたい。 【1年目…

媚びによる横顔の消滅

画家や歌手、漫画家や作家等に代表されるアーティストは、ファンを獲得することで長期間の安定した活動が可能となる。 知名度の上昇に伴い、ファンの数もどんどん増えていく。 アーティストの側から「ファンになってください」とお願いするのではなく、勝手…

雀の涙

『雀の涙』という言葉は、一般的には消極的な意味で使われている。 「これだけ頑張って働いて、雀の涙ほどの給料しかもらえないなんて・・・」 期待していたよりも得たものが少ないと思えるとき、『雀の涙』という言葉を使うようである。 小さな雀が落とす、…

成功の方法を教えてくれる人々

成功の方法を教えてくれる本がある。本屋に行けば必ずと言っていいほど、成功者の写真と決め台詞で飾られた本が店頭に置かれている。 そういった本の著者は、本だけでなく自分の講演会も行っていることが多い。本に書いた内容を口に出して述べることでより理…

非属人的情報の妄信

自分で気ままに記事を書いていて最近強く思うことがある。 それは、世に氾濫する情報のいい加減さである。 私は記事を書くとき、自分の考えを一番大事にしている。 そのため、知識に誤りや偏りがある場合も多々ある。勝手な思い込みとともに自分の考えをネッ…

自立抑制装置としての労働組合

日本では労働者、いわゆるサラリーマンとして会社に雇用されて働く人が多い。 労働者という言葉には何やら世間では消極的な意味づけがされやすく、それにより余計にこの働き方に嫌気を感じる人も多い。 そんな労働者を守るため、「労働組合」というものが生…

生命に関する始まりと終わりの認識

およそ全ての人間は、生まれたときのことを覚えていない。 少なくとも、生まれたときのことを自信を持って話してくれた人にはいまだかつてお会いしたことがない。 何となく知っている風な人も、それはその人自身の記憶ではなく、親から聞かされた話を自分の…

政治家のせいにする

日本は間接民主制を採用しており、政治は国民の代表者として選ばれた政治家によって行われている。 国を代表してほしいと思える候補者や党派に投票し、出来る限り国民の意思を反映した政治をしてほしいと国民は願っている。 そんな思いで国民は投票するが、…

最高の作文

日本で学校教育を受ける場合、多くの子供は作文を書くことになる。 「先生、あのね・・・」との文頭で始まる作文を、私はたくさん書いた記憶がある。 何か印象に残ったことや気になったことを、心の赴くままに徒然に書いた。 小学校に入って間もない、低学年…

研究者と芸術家

一つの道をひたすら歩き続ける職業として、研究者と芸術家は並べて論じられることがある。 確かに、一つの道を歩き続けるという点で両者は共通している。 しかし、その歩き方は全く異なるものである。 研究者はその先に答えがなければ歩けないのに対し、芸術…

結婚式と結婚生活

結婚とは、人生における一大事である。 大抵の人は、その人生において一回できるかできないかといった、まさに一つの大きな出来事である。 それゆえ大抵の人は相手を慎重に選び、まさにこの人だ、と思える人と結婚する。 結婚するにあたり、多くの人は式を挙…

渋滞

公道では、実に多種多様な車が日々ひしめき合って走っている。 朝の通勤時間だけを切り取ってみても、寝坊してしまい、瞬き一つの時間も惜しみながら全速力で走り去る車もあれば、老後の悠々と流れる時間を噛み締めるかのように、急ぐ者など意に関せず、自分…

信頼と定期性

私たちが社会生活を送る上で、とりわけ重要視されるのが「信頼」である。 信頼は得難く、また失いやすいともいわれる。 この失いやすい信頼を長きに渡って持続させるには、どうすればいいだろう? 私が思うに、そこには「定期性」が大きく関係している。 こ…

言葉の意味

言葉の意味の調べ方 私の考え ステップ①自分の頭のみを使って、その意味をとことん考える ステップ②考えて導き出した言葉の意味を、自分のノートなどに書き溜める そしてようやく調べられる 言葉の意味の調べ方 わからない言葉に出くわしたとき、言葉の意味…

「さあ旅をしよう」と考えるとき、大抵の場合、私たちは目的を最初に設定する。 最初に設定した目的を中心として、それを達成する過程を計画していくことが多いだろう。 何泊何日で、この空港から飛行機で行って・・・ 初日はここに泊まってゆっくりして・・…