思考のかけら

日々頭に浮かんだことを、徒然に雑然と書いていきます。

2018-09-01から1ヶ月間の記事一覧

シュパンヌンク

シュパンヌンクとは日常に溢れたものである 今ここでキーボードを叩いている指先の感覚、これはシュパンヌンクである ベランダから差し込む光と、その光により生み出されるカーテンの淡い影を視覚で捉える、これもシュパンヌンクである 昼飯前の腹の鳴りと収…

遺跡を求める者

あの家の下、あのスーパーの下、あのビルの下には何が眠ってるんだ。絶対何かあるよな。あそこで発掘調査をしてる。小学校の運動場くらいの面積か。そうだ全部そんな風にすればいいんだよ。全部調査だ調査。全部の建物ぶっ壊して、そこかしこの土全部掘り返…

ポーチの女の子

丸太の腰掛けに家族三人が座ろうとしている。父と子ども二人である。小さい方の男の子が、勢いよく丸太に腰を落として背中から転げ落ちる。少し頭を打ったようである。後ろで座っている中年女性が、ああ、と言って心配そうな顔をする。男の子は泣き出そうと…

とある史学科教授の挨拶

20○○年4月○日 某大学にて 皆さんこんにちは、ご入学おめでとうございます。私は史学科で主に西洋史を研究しとります●●です。皆さんどうぞよろしくお願いします。 僕は皆さんが史学科に入ってくれてすごく嬉しいです。だって皆さんは、僕が愛してやまない史学…