思考のかけら

日々頭に浮かんだことを、徒然に雑然と書いていきます。

2017-10-01から1ヶ月間の記事一覧

学校教育と個性

最近の学校教育では、子供の個性を伸ばすことに重点を置いて取り組んでいるようである。 子供達一人一人の個性を見極め、それを伸ばしてあげる教育をしなければならないという。 学歴偏重の学習から解き放たれる方策を、様々に打ち出しているという。 私とし…

煮るか焼くかの選択

「煮るなり焼くなり好きにしろ」という言葉がある。 追い詰められてもはや成す術もないとき、両手を挙げて言う台詞のようである。 私のこれまでの人生では、それほどまで人に追い詰められたことはないし、追い詰めたこともない。 しかしこの先の人生でそのよ…

文章化以前以後

自分の思いを文章にして書いていると、あやふやでまとまりのなかった頭の中から言語化できる要素が搾り出されて、脳が少しずつすっきりしていくのを感じる。 日々の思考の跡を振り返ってみると、自分の歴史のようにも思えて少し嬉しくなる。 しかしそれと同…

さよなら先輩

私がここに来てから、たくさんの季節が過ぎて行きました。 今私が座っている席は、私が初めてここに来た時にあなたが座っていた席です。 これまでたくさんの人が出入りして、その度に少しずつ席も替わっていきましたね。 季節も巡って、ついにあなたの出て行…

私的名画④ ブリューゲル「バベルの塔」

自分のための備忘録として、好きな絵に対する思いを残しておこう。 本日掲載するのは、ブリューゲルによる「バベルの塔」である。 非常に有名な絵で、多くの人はこの絵を見れば「バベルの塔」だと判別できる。 今年は国内でバベル展が開かれ、大いに賑わって…

カテゴリー化前提の思考

記事をネット上で書き始めて、もうすぐ一ヶ月ほどが経とうとしている。 過去に思いつくままに書いた記事を見返してみて、整理のため各記事にカテゴリーを与えるのがよいのではないか、とふと考えた。 しかし、これについては少し思いとどまることにした。 記…

酒の席での餌探し

飲み会などの酒の席では、誰もが「餌」を探している。 ここで言う「餌」とは、文字通りの意味と比喩的な意味を含んでいる。 それほど友好的な関係ではなく、かといってその後の人間関係を考えるとあだおろそかにはできない場では、餌探しの傾向はとりわけ顕…

選挙における候補者氏名のひらがな表記

先日は台風の中選挙が敢行された。 夜中に唐突に選挙の「選」の文字に心惹かれてブログにメモを残してしまったが、他にも印象に残るものがあった。 小選挙区選挙における候補者氏名である。 候補者の名前を見てみると、ひらがな混じりの名前が多数を占めてい…

メモ 選挙の「選」の字

今日は選挙の日だった。 「選挙」という字を眺めていて、「選」の部分が気になった。 この漢字の一部である「己」の部分を「巳」として一本線を引っ張って見てやると、人が二人仲良く肩を組んで馬に乗っているように見える。 全く深い意味も根拠もないが、書…

賞賛と批判

何かを成し遂げて誰かにその成果を見せるとき、私たちは何かしらの評価を受ける。 私が何かの評価を頼まれた時、「よかったよ」などとテキトーに言葉を返す時がある。 「よかったよ」と評価するときは、大抵の場合ほとんど何も見ていない。細かく評価するの…

私的名画③ グリムショー「Evening Glow」

自分のための備忘録として、好きな絵に対する思いを残しておこう。 本日掲載するのは、グリムショーによる「Evening Glow」である。 一人の女性が並木道を歩いている。 題名から察するに、時間帯はおそらく夕暮れ時だろう。 辺り一面が夕日に満たされ、遠い…

「曜日」による理解

誰かと何かを約束する際には、いつどこで、という点を確認する。 「何月何日」という点は必ず確認される重要事項である。 しかし、約束の際に「何月何日」という点だけを確認されると、私は少しだけ不安になる。 そこに「曜日」に関する情報がないと、約束の…

一匹ずつ現れるゴキブリ

ふとゴキブリのことを考えてみると、奴らの生態には不思議な点があることに気づく。 家の中で奴らが現れる時、必ずと言っていいほど一匹ずつ現れる。 一匹のゴキブリがいれば他に何匹も潜んでいるというけれど、リアルタイムに目の前に現れるのは、私が経験…

使い込まれた古本

誰の手垢もついていない新品の本と、誰かが読んだ後に売られる古本とがある。 大型の書店に行けば大抵の場合、新品の本が置かれている。 まだ誰にも読まれておらず、手垢もついていない綺麗な新品の本を手に取ると、新鮮な気持ちで心が躍る。開かれ慣れてい…

石の上にも三年

初めて就職した仕事は、「石の上にも三年」の諺により、とりあえず3年は続けるべきだとの意見がある。 3年間の経験とはそれほど重要なものなのだろうか。 就職1年目から3年目までの経験とはどんなものなのか、各年次に細分化して考えてみたい。 【1年目…

媚びによる横顔の消滅

画家や歌手、漫画家や作家等に代表されるアーティストは、ファンを獲得することで長期間の安定した活動が可能となる。 知名度の上昇に伴い、ファンの数もどんどん増えていく。 アーティストの側から「ファンになってください」とお願いするのではなく、勝手…

雀の涙

『雀の涙』という言葉は、一般的には消極的な意味で使われている。 「これだけ頑張って働いて、雀の涙ほどの給料しかもらえないなんて・・・」 期待していたよりも得たものが少ないと思えるとき、『雀の涙』という言葉を使うようである。 小さな雀が落とす、…

私的名画② トマス・コール『人生の航路 青年期』

自分のための備忘録として、好きな絵に対する思いを残しておこう。 本日掲載するのは、トマス・コールによる『人生の航路 青年期』である。 綺麗な風景の中に、一人の青年と天使、そして遠くに幻想的で抽象的な城のようなものが見える。 青年の後ろで手を差…

成功の方法を教えてくれる人々

成功の方法を教えてくれる本がある。本屋に行けば必ずと言っていいほど、成功者の写真と決め台詞で飾られた本が店頭に置かれている。 そういった本の著者は、本だけでなく自分の講演会も行っていることが多い。本に書いた内容を口に出して述べることでより理…

非属人的情報の妄信

自分で気ままに記事を書いていて最近強く思うことがある。 それは、世に氾濫する情報のいい加減さである。 私は記事を書くとき、自分の考えを一番大事にしている。 そのため、知識に誤りや偏りがある場合も多々ある。勝手な思い込みとともに自分の考えをネッ…

自立抑制装置としての労働組合

日本では労働者、いわゆるサラリーマンとして会社に雇用されて働く人が多い。 労働者という言葉には何やら世間では消極的な意味づけがされやすく、それにより余計にこの働き方に嫌気を感じる人も多い。 そんな労働者を守るため、「労働組合」というものが生…

生命に関する始まりと終わりの認識

およそ全ての人間は、生まれたときのことを覚えていない。 少なくとも、生まれたときのことを自信を持って話してくれた人にはいまだかつてお会いしたことがない。 何となく知っている風な人も、それはその人自身の記憶ではなく、親から聞かされた話を自分の…

私的名画① ソフィー・アンダーソン「ひばりの歌」

この記事群では、私が部屋に飾っている絵画を紹介していきたいと思う。 飾っているといってももちろん本物ではなく、ポスターである。 毎日眺めている絵画に対する自分の思いを、文字にして残しておきたくなったのである。 絵画ポスターの紹介は不定期に、普…

政治家のせいにする

日本は間接民主制を採用しており、政治は国民の代表者として選ばれた政治家によって行われている。 国を代表してほしいと思える候補者や党派に投票し、出来る限り国民の意思を反映した政治をしてほしいと国民は願っている。 そんな思いで国民は投票するが、…

最高の作文

日本で学校教育を受ける場合、多くの子供は作文を書くことになる。 「先生、あのね・・・」との文頭で始まる作文を、私はたくさん書いた記憶がある。 何か印象に残ったことや気になったことを、心の赴くままに徒然に書いた。 小学校に入って間もない、低学年…

研究者と芸術家

一つの道をひたすら歩き続ける職業として、研究者と芸術家は並べて論じられることがある。 確かに、一つの道を歩き続けるという点で両者は共通している。 しかし、その歩き方は全く異なるものである。 研究者はその先に答えがなければ歩けないのに対し、芸術…

結婚式と結婚生活

結婚とは、人生における一大事である。 大抵の人は、その人生において一回できるかできないかといった、まさに一つの大きな出来事である。 それゆえ大抵の人は相手を慎重に選び、まさにこの人だ、と思える人と結婚する。 結婚するにあたり、多くの人は式を挙…

渋滞

公道では、実に多種多様な車が日々ひしめき合って走っている。 朝の通勤時間だけを切り取ってみても、寝坊してしまい、瞬き一つの時間も惜しみながら全速力で走り去る車もあれば、老後の悠々と流れる時間を噛み締めるかのように、急ぐ者など意に関せず、自分…

信頼と定期性

私たちが社会生活を送る上で、とりわけ重要視されるのが「信頼」である。 信頼は得難く、また失いやすいともいわれる。 この失いやすい信頼を長きに渡って持続させるには、どうすればいいだろう? 私が思うに、そこには「定期性」が大きく関係している。 こ…