2019-06-01から1ヶ月間の記事一覧
釣り人は晴れ晴れした青い空や澄んだ水平線には目もくれず、汚れた手元やゴミの浮く足元の海面ばかり眺める。
「病は気から」が真であれば、健康を気に病む者は呑気な者よりも病気にかかりやすいことになる。
金を無心することに慣れた者は、借りる時は不自然なほどにへりくだり、返す時は驚くほど傲慢である。
加工された女の美しさは、男には幻滅され、女には称賛される。
臆病者は、自分がいじめられる前に誰かをいじめる。
安売りの品すら買わなければ、さらに安上がりである。
エンジンをかけたりアクセルを踏み込むことは誰でもできるが、穏やかにブレーキをかけることは容易なことではない。
靴の下から靴下を履く者はいない。
明日の糧を得るために、今日の命を費やして仕事をする。
「泣くのはやめなよ」と言われて泣き止むことができるのは、泣き慣れた俳優だけだ。
「子どもを愛さない親はいない」のではなく、「子どもを一度も愛さない親はいない」のである。
学校は、将来の奴隷養成機関でありながら、支配者養成機関でもある。
子どもの成長は、星の運行のようである。
愛による結婚も、金目当ての結婚も、別れる原因は大抵金である。
恋多き者は経験から学ばぬ愚か者だが、恋をしない者は経験すらしない大馬鹿者である。
金を得る手段は二通りある。誰もがやりたがらないが誰でもできる仕事をするか、誰もがやりたがるが誰にもできない仕事をするかだ。
芸術とは、嘘から出たまことである。
若者は老人になることを知らず、老人は若者であったことを忘れる。
節約の秘訣とは、安いものを長く使うことである。
赤ん坊は気付かぬうちに生まれ落ち、老人はとぼけながら死んでゆく。
幸福の秘訣とは、砂糖と塩を間違えないことである。