思考のかけら

日々頭に浮かんだことを、徒然に雑然と書いていきます。

2018-12-01から1ヶ月間の記事一覧

誕生日前日の女

女にとっての誕生日とは、自分の価値が目減りしたことを思い知らされる、一年に一度の悲劇である。とりわけその悲劇の前日ともなると、まさにこれから処刑場へと案内される囚人のような心細さと恐怖を感じずにはいられない。 一年前の自分の写真を取り出し、…

公的機関と世間知らず

学校や役所、病院など、ほぼ全ての市民が利用する機関が話題に上がる際、少なからず耳にする言葉が「世間知らず」という言葉である。学校の先生は大学を卒業してそのまま先生になるから世間を知らない、とか、公務員の常識は世間の非常識、とか、病院の先生…

さりげない真実

口元を手で覆ったところで、咳がおさまるわけではない。 耳を塞いでみたところで、とりまく音が消え去るわけではない。 目を閉じてみたところで、瞼の裏を見ないわけにはいかない。 指先で瞼を拭ったところで、涙が止まるわけではない。 手を繋いだところで…