思考のかけら

日々頭に浮かんだことを、徒然に雑然と書いていきます。

バナナはおやつに入りますか?

遠足の前日、元気のいい男の子が「先生、バナナはおやつに入りますかー?」と尋ねるという、誰もが知っているワンシーンがある。
私としてはバナナもおやつに入れて問題ないと考えているが、ここではその可否は問題にせず、そもそも何故バナナをおやつに入れようと思うのか、その理由について考えることにしよう。

 

おやつとバナナの共通点を見出すのが手っ取り早そうである。思いつくままに書いてみよう。

 

 

甘さ

おやつは大抵甘いものである。もちろん激辛なものもあるが、どんな子供にも幅広く食べてもらえるものといえば、やはり甘いものが多いだろう。

バナナも同じく甘いものである。しかもこのバナナは、日が経ったからといって決して辛くならない。熟れ過ぎてネチョネチョになっても、味はいつも甘いのである。いつでも甘いというこの安心感が、子供がバナナのおやつ入りを検討する理由である。

 

 

持ち運びやすさ

店で売られているおやつを見ると、そのほとんどは袋や箱にパッケージされていて、子供が容易に持ち運べるように設計されている。

バナナもおやつ同様、非常に持ち運びやすい。分厚くすべすべな皮で覆われているため、触っても手が汚れることはない。近場に手洗い所がない遠足との相性は最高と言えるだろう。

 

 

冷蔵不要

おやつは大抵冷蔵不要である。冷蔵した方がおいしくなるものもあるが、スーパーでも冷蔵でない棚に陳列されており、ほとんどその必要はないことがわかる。

バナナもあえて冷やす必要はない。熟れるのが早い場合などには冷蔵してそれ防ぐこともあるが、常温保存でも十分な耐久性を持つ。冷蔵庫などない遠足でも活躍してくれることは間違いない。

 

 

色鮮やか

おやつの多くは色鮮やかである。着色料をふんだんに使用し、子供の目で見て楽しそう、甘そうという印象を与えることに成功している。

バナナの外見は鮮やかな黄色である。この色は気持ちを明るくさせてくれるもので、楽しさを欲する子供にはうってつけのものである。遠足のお供に持っていけば、ハイテンションな子供のテンションもさらに盛り上がること請け合いである。

 

 

手軽さ

おやつは袋や箱を開ければ、すぐに食べられるようになっている。

バナナも二回か三回皮を剥けばすぐに食べられる。これほどの手軽さは他の果物にはあまり見られない。繊細な皮を丁寧に剥いたり、包丁で切り分けなければ口に入れられないものも多い。バナナにはそんな手間も必要なく、遠足でもリュックから取り出して3秒後には食べ始めることができる。

 

 

思いつくままに書いたが、おやつとバナナには共通点が多くあると感じる。これならバナナがおやつに入るかどうか、子供が検討するのも自然なことだと思えてくる。本当にバナナがおやつに入るかどうかはさておき、この発想はとても子供らしく微笑ましいし、健全なものだと思う。