思考のかけら

日々頭に浮かんだことを、徒然に雑然と書いていきます。

テレホンショッピング「つまらない本」

みなさん、お元気ですかー!
イデアテレホンショッピングの時間でーす!今日もとっておきの商品をご紹介しますよー!
今日はですね、一日に最低5冊の本を読まないと気が済まないという、本多さんに来ていただいております!本多さん、今日はよろしくお願いします!

 

「こちらこそお、よろしくお願いしますう。」

 

ところで本多さん、毎日そんなに本を読まれていると、やはりつまらない本に出会うことも多いんじゃないでしょうか?

 

「そうなんですう。まあ9割くらいはつまらない本ですねえ。そんな本は水に流して忘れてしまいたいくらいですよお。」

 

なるほど、つまらない本そのものと、それを読んでしまったという記憶、それら二つを水に流してしまいたいというわけですね!

 

「そうですう。でも本当に本を水に流したら、下水管が詰まって大変なことになっちゃいますわねえ。ほほ。」

 

ところが本多さん、今日はそれを可能にする商品をお持ちしてるんです!それがこちら!名付けて「つまらない本」です!!

 

「つまらない本ですってえ?!」

 

そうです!本多さん、この「つまらない本」のページをパラパラとめくってみてください!

 

「あら、何も書いてないかと思ったら、ページの左下にひらがなの「あ」だけ書かれてあるわ!しかも全100ページを開いたところでようやくこの一文字が完成されるように、巧みなパラパラマンガのような表現形式になっているわ!」

 

どうです本多さん、つまらないでしょう?!

 

「つまらない、あまりにもつまらないわ!!早く水に流してしまいたいわ!!」

 

それです!実はこちらの商品、文字通り水に流せるんです!

 

「なんですってえ!?」

 

さあ、こちらに仮設の洋式トイレをご用意しております。こちらに思う存分、怒りと共にぶち込んでください!

 

「こんな本、水に溶けてなくなれですわー!!」

 

さすが本多さん、素晴らしい勢いです!さあそのまま、流すのレバーを引いてください!

 

「消えてなくなれですわー!!」

 

どうです本多さん!跡形もなく吸い込まれていったでしょう!?

 

「素晴らしいわ!つまらない本を下水管に詰まらせずに水に流せるなんて、なんて画期的な発明なの!」

 

そうなんです!今まで本を水に流したくても流せなかったという、本多さんのような方のために開発された商品なんです!この本があれば、いつでも気兼ねなくトイレにぶち込んで流せるんです!

 

「お、お値段はいくらなの?!」

 

なんと税込で、一冊400円です!

 

「まあ、普通の文庫本と同じか、ちょっと安いくらいじゃない!」 

 

そうなんです!しかも普通の文庫本とは違って、水に流せるんですから、とってもお得な商品となっております!

 

「私さっそく10冊お願いしようかしら!」 

 

ありがとうございます!実はこちらの商品、通常はひらがなしか書かれていないんですが、100冊お買い上げごとに、なんとアルファベットバージョンも全26文字分追加でお付けしております!

 

「まあ、それなら100冊お願いするわ!」

 

ありがとうございます!そしてなんと1000冊お買い上げいただくと、ご自身で書き込んでいただける白紙バージョンも追加で100冊お付けいたします!

 

「自分で書いたつまらない本を自分で水に流せるなんて!もちろん買うわ、1000冊よ!」

 

ありがとうございます!!それではこの番組をご覧の皆様、お早めにご連絡くださいね!無くなり次第終了とさせていただきます!!今もどんどん電話がかかってきています!どうかお早めに!